2010年12月03日

【お勧め】維新派『台湾の灰色の牛が背のびをしたとき』

 
維新派 『台湾の灰色の牛が背のびをしたとき』 彩の国さいたま芸術劇場 ¥5,000〜¥3,000
作・演出:松本雄吉。 
 
初日を見てきたのですが、瀬戸内海は犬島での夏の初演とずいぶん感じが変わり、完成度が上がって、どなたにもお勧めできる仕上がりになりました。この週末は魅力的な公演が多数ありますが、これを最優先にすべきです。新国の平山素子にA席¥5,250かけるくらいなら、悪いこと言わないから¥5,000でこれを見ましょう。
 
維新派は野外演劇が売りですが、実は劇場上演の方が打率が高いと思う。幼稚園児みたいな扮装をした白塗りの人、大阪にいそうなムームー着たねーちゃん、20世紀初頭のNYのイタリア人街にいそうな男の3チームが出てきて、以前はヂャンヂャンオペラと称していた、ケチャとラップの中間のような台詞回しと、特異な身体操作で見せていきます。
 
内容は、20世紀前半の太平洋の歴史を、主に日本列島からの視点で南北逆さに思いだしていくもの。これ、本当は帝国劇場で上演しなきゃいけないなあと思いました。80歳以上は無料、70歳以上半額とかで。紙の上で歴史は学べるけれど、そこにあったはずの心のあり方は、演劇などを通じて想像するという手続きがどうしても必要。見終わって、この作品が心に残るのでなく、この作品の向こうにあるものが心に残る、そんな感じです。残日程は次の通り。
 
  2010/12/3 Fri. 19:00
  2010/12/4 Sat. 13:00
  2010/12/4 Sat. 18:00
  2010/12/5 Sun. 13:00


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2010年11月18日

輝く未来 解散

舞踏出身のコンテンポラリーダンサー、伊藤キムが率いる輝く未来が、明年2月の公演を最後に解散するとのこと。詳細はこちら
 
伊藤キムがカンパニー活動をするというのも不思議な気がしたし、「輝く未来」なんて変な名前だなあと思ったものだけど、それから早16年(現時点では15年)ですか。ふーーん、って感じ。
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2010年09月07日

【推薦】座・高円寺 『旅とあいつとお姫さま』

2010/9/7 Tue. 19:30 『旅とあいつとお姫さま』 テレーサ・ルドヴィコ作・演出 
昨年よりさらにブラッシュアップされた面白さ。高田恵篤をはじめ、すべての俳優がいいが、動ける楠原竜也と辻田暁の芝居が特にいい。アンデルセン原作で、いちおう子ども向け芝居ということにはなっているが、「本当は残酷な…」的に血なまぐさく、ブラックな笑いが随所にある。これ杉並区の小学四年生全員に強制的に見せたんだけど、よく文句が出なかったなと思うくらい。まあ子どもはもともと、昆虫の首をもいだりしちゃう残酷さを持っているから、いいのかもしれないが。
テレーサ・ルドヴィコは世田パブでの『にんぎょひめ』がパッとしなかったが、こちらはすべての要素が奇跡的にうまく組み合わさっている。同じ人が作ったとは思えないほど。なんでこれで空席がけっこうあるのか? これ、海外に売りたいなあ。ロンドンにドンマー・ウェアハウスという小劇場があるんだけど、そこなんかでやるのに最適。
「見ないと損」レベルの舞台は、あっても一年に一つか二つ。これ見いひん人はほんまによう言わんわ。わてももっぺん行っとこかゆうくらい。首都圏の残日程は以下の通り。

座・高円寺 ¥3,000〜¥500
  2010/9/10 Fri. 19:30
  2010/9/11 Sat. 13:30
  2010/9/14 Tue. 19:30
  2010/9/17 Fri. 19:30
  2010/9/18 Sat. 13:30
  2010/10/5 Tue. 19:30
  2010/10/8 Fri. 19:30
  2010/10/9 Sat. 13:30
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八王子市南大沢文化会館 ¥3,000〜¥500
  2010/9/25 Sat. 13:30
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2010年06月04日

【初日速報】小林紀子バレエシアター『眠れる森の美女』

小林紀子バレエシアター『眠れる森の美女』マクミラン版
2010/6/4 Fri. 18:30 島添亮子/ロマン・ラツィック
新国立劇場中劇場 ¥12,000〜¥6,000

この一年ほどの間に見た中で、マリインスキーと並んで最高の眠り(Kバレエは見ていません)。マクミランの振付は基本的にオーソドックス。English National Balletから借りてきたファーマーの美術とジョージアディスの衣装が絢爛豪華。4日、5日のリラの精は、はたちそこそこの群舞ダンサーを大々抜擢。リラらしさで選んだとのこと。ダンサーたちの出来も十分な水準。カラボスの楠元郁子が特によいが、目をひくほどよい若手が群舞に何人もいるので、どこを見ても楽しめる。王子のラツィックはウィーン国立歌劇場バレエのプリンシパル。背が高く、顔が濃い東欧出身のダンサーで、ERのルカ先生みたいなタイプ。島添は、まあ安定している。高橋はそこまで安定はしないと思うが、キラキラ光の粉をふりかけたような雰囲気が売り。アラン・パーカーの指揮はドライブ感がすごい、というかとにかく速い。それにスコッと対応してしまう大和雅美は大したもの。新国で鍛えられたのか。小野絢子はフロリナ王女(4日、5日)。青い鳥は八幡顕光。お勧めです。
 
残り日程は次のとおり。
  2010/6/5 Sat. 15:00 高橋伶子/ロマン・ラツィック
  2010/6/6 Sun. 15:00 島添亮子/ロマン・ラツィック
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2009年03月27日

【推薦】小野寺修二『あらかじめ』

小野寺修二『あらかじめ』

2009/03/27 (金) 19:30 青山円形劇場
2009/03/28 (土) 18:00 青山円形劇場
2009/03/29 (日) 15:00 青山円形劇場

今の小野寺修二は本当に見逃せない。勅使川原三郎、松本雄吉らと並んで、日本趣味というかエキゾチシズムを強調しなくても世界に通用するわずかな舞台芸術人の一人と思います。
今回はフラジャイルという劇団の小里清という人の書いたテキストを使っているのですが、だからと言っていつもより筋が明解かというとまったく逆。いつもの方がまだ起承転結があります。今回はシュールなシーンを自由につなぎ合わせた感じ。あまり何も期待しないで、ただ行って坐って驚かされてきてください。
TOKYO DANCE TODAYというシリーズ第四弾なのですが、まあダンスというくくりからははずれるでしょうね。しかし演劇と言うには体をフル活用している。パントマイムの枠にも納まらない。新しいジャンルと言うべきでしょう。

当日券(4,000円)はけっこう行列していましたが、何か特殊な理由があるのかも知れません。開演してもいくつかは空席があったので、早めに行けば大丈夫ではないかと思います。
詳細情報はこちら。画像をクリックすると拡大表示されます。

posted by cadeau at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 短信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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